過去ログ[0001] |
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<通算196回目 Since 1999>
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テーマ:地域住民によるささえあいの総合力を引き出す豊中市の生活困窮者支援モデルを創った経験を聴きながら、
釜ヶ崎の地域トータル・ケアの潜在力と課題を考える。さらにどう蓄え、どう引き出すか。
〜話題のコミュニティ・ソーシャルワーカー(CSW)をお招きして〜
ゲスト・スピーカー:勝部麗子さん(NHKドラマ「サイレント・プア」の主人公のモデルとされる人。
現職・豊中市社会福祉協議会事務局次長とCSWを兼務)
補足スピーカー:神田誠司さん(朝日新聞編集委員) 取材ノートから
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▼テーマ設定趣旨
勝部さんは、1980年代の若き日、釜ヶ崎の労働福祉施設でアルバイトという形で働いたことがあります。
その時の経験に深く考えさせられ、その後に福祉の道を本格的に歩むきっかけになったそうです。
やがてコミュニティ・ソーシャル・ワーカーという新職業につながり、伴奏型総合支援の先進地域としての基礎を創った方だと認識しています。
今や講演や取材で超多忙な勝部さんですが、釜ヶ崎でお話しいただくことを快諾してくださいました。
感謝です。
▼日時:11月11日(火曜日) 18:45 〜20:45
▼西成市民館 3階講堂 (西成警察署裏にある通称四角公園の西隣り)
▼主催:釜ケ崎のまち再生フォーラム
▼参加費:資料代として300〜500円程度の寄付をいただければ幸いです。
日雇い労働者・野宿生活者・生活保護やそれに準ずる方々などは不要です。
▼お問い合わせ:事務局(ありむら)まで
携帯電話090-8448-0315
e-mail:kama-yan@sun-inet.or.jp
URL : http://www.kamagasaki-forum.com
▼参加予約:不要
本来なら10月14日(第2火曜日)開催でしたが、日程変更していたものを以下のように開催します。
曜日⇒水曜日、会場⇒大阪市立大学西成プラザへと変更されていますので、ご注意ください。
<通算195回目 Since 1999>
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釜ヶ崎(あいりん地域)のまちづくりの次のステージで多様な住民が安心して暮らせるようにするための、住宅の改善・整備の道のりや諸課題を考える。
住民参加型の内外の取り組みに学びつつ。
〜正念場にさしかかる「あいりん総合センター&周辺機能再配置のまちづくり論議」を促進するために〜
ゲスト・スピーカー:平山洋介さん(神戸大学発達科学部 人間環境学科教授)
プロフィール:住宅研究者。著書に「住宅政策のどこが問題か」(光文社)、
「都市の条件――住まい、人生、社会持続」(NTT出版)、
「住まいを再生する――東北復興の政策・制度論」(編著、岩波書店)ほか多数。
<お話の概要> (平山先生談)
「貧困地域をどうやって改善したらいいのか。内外で、ずっと以前から、いろいろ試されてきました。どこでも通用する、といった普遍的な方法はないように思います。現場で独自のやり方をつくっていくのが大切。でも、そのときに、あちこちの経験が参考になります。住宅改善を中心に、いくつかの事例をご紹介できれば、と思います」
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▼日時:10月29日(水曜日です!) 18:45 〜20:45
▼会場:大阪市立大学西成プラザです!
(西成区の太子交差点西南角にある百円ショップ「フレッツ太子店」の3階。
店内に入り、右側にあるドアから階段をあがる)(別名「太子福祉館」)
▼共催:釜ケ崎のまち再生フォーラム
大阪市立大学・西成プラザ
▼参加費:資料代として300〜500円程度の寄付をいただければ幸いです。
日雇い労働者・野宿生活者・生活保護やそれに準ずる方々などは不要です。
▼お問い合わせ:事務局(ありむら)まで
携帯電話090-8448-0315
e-mail:kama-yan@sun-inet.or.jp
URL : http://www.kamagasaki-forum.com
▼参加予約:不要
■テーマ設定趣旨 (ここはいつも地域状況の最新報告も兼ねますので、長文となることご容赦を)
○経過や意義は添付のチラシで
9月22日、10月6日とすでに始まっている「あいりん総合センター&周辺地域まちづくり会議」(正式名称:あいりん地域まちづくり検討会議)<以下、「センターまちづくり会議」>には30団体もの代表者が集まり、傍聴席にも100人を大きく超える人々が押し寄せるという大がかりな取り組みになっています。
なぜそうなったかという経過や背景、その画期的意義については、添付のチラシがわかりやすいと思いますので、そちらをぜひご覧ください。
このチラシは、同会議で報告されたものですので、資料として地域のおっちゃんやボランティア、スタッフ、職員の方々にも拡散していただきたいと思います。
⇒添付
○既存の5つの機能は必要で、全て存続し、むしろ将来に向けての機能強化の中身と近隣地域内での再配置(ゾーニング)の問題だけだということに、もう多くの人々が気がついています。
あいりん総合センターにある5つの機能(施設)とは、西成労働福祉センター、あいりん職安、大阪社会医療センター、上階の市営住宅(今回は東隣りの第2市営住宅も議論の対象になる)、そしてセンター1〜2階のがらんどう空間の居場所機能(多くは夜間シェルター利用者たちが昼間の居場所としている。労働者、生活保護受給者たちの情報交換の場ともなっている)のことです。
それらは存続し、規模の縮小はあっても、機能はむしろ時代に合わせて強化されるべきだとほんとうは一致し、しかも「市長宣言5原則」はそれらをすべて認めているにも関わらず、騒然とした傍聴席の影響もあって、なかなか議論が進まないように見えるのはなぜでしょうか。
1999年以来のまちづくりの15年間の蓄積を踏まえて今回の大会合が住民参加型で開催されているのに、釜ヶ崎での1960年代以降の50年間のスパンの、行政による一方的で不信増大のあいりん対策のツケが廻って来ている面もあります。
単身男性の日雇い労働者一色の街として明らかに国や行政によって作られ、いびつにねじ曲げられてきた街であり、暴動の街、不信と分断の街でもあったわけですから、その状態が生の形でぶつけ返されているという構図であるようにも思います。
○ですから、ややもすれば、寄り場のある労働福祉センター部分だけが先鋭的に議論されがちです。
しかし、それは残ることが住民間でほぼ合意が形成されています。
むしろ、「貧困地域において多様な人々が今後、共に暮らせるようにするための住宅問題」のほうが、お互いの違いを認め合い、冷静に話し合えるテーマではないかと考え、今回の設定にしました。
過去及び胸突き八丁の現在の諸課題(これまでこの街で働き、老いてきた高齢労働者たちに寄り添う視点や、町会に属する人々が老いて取り残される等の問題)、かつ地域の未来への諸課題(子育て困難層や就労困難若年層も受け入れ、今後も弱者への支援のある街とするための諸問題)の両方を一つにして議論できるのは、むしろこのテーマではないかと考えたからです。
この街で誰もが排除されず、安心・安全に住み続けるためには、どのような住宅を整備していけばいいのかというテーマです。
○なお、ここで言う「釜ヶ崎(あいりん地域)の住宅問題」とは、次のような幅広い問題です。
<現在の市営住宅の問題>
現居住者の一人ひとりへの意向調査(この際だから他地域へ転居したいとか、こういう機能がほしいという意向も含む)、まとまった形でのあいりん地域内移転先探しとそのための近隣との折り合いのつけ方等
<新市営住宅のあり方の問題>
高齢者向け居室、新規流入するかもしれない母子家庭等小家族向け居室、子供が住み育ちあえる住環境など、次のステージに対応できる多様な住宅とは。支払い可能な家賃設定の問題。しかも、10年、15年先はどうなっているかわからないので、設計上の柔軟性を満たした住宅とは。
<民間住宅の問題>
簡宿買い上げ等で、育児力の弱いシングルマザー等向けのエンパワメント型コレクティブハスなどステップアップ型ハウジングの動きも子ども支援団体の中にはある。逆に、民家の空き家増加や、その居室を狭く細分化して生活保護の高齢者を住まわせたりする貧困ビジネスの動き。中国資本等による不動産買収の不気味な動き等もある。これらにどう向き合うか。
<住民参加型を担うまちづくり主体や合議体の問題>
住民組織自身が行政とも協力し、立案・決定・運営・経営等に関わっていくうえでの様々な事例や課題も知りたい。「まちづくり合同会社」もできており、そこでは空き家活用の橋渡し役からそれ以上の大きな事業の構想に至るまで、大小の構想の可能性を秘めている。そのあたりをどう考えるか。
<“住民・労働者に根差す”とはどういうことか>
よく「一人ひとりの意見をしっかり聞くべき」とはどの団体も口にする。しかし、「どこで・どうすれば聞けるか。つなげられるか」の提案はせいぜい一時的な「聞き取りをする」程度。
現・旧の日雇いのおっちゃんたちを町会に包摂することの可否や是非論。新規流入者の受け入れ論議等とも相まって、この際、釜ヶ崎独特の「住民性」の変革主体としての現状とあるべき姿についても考え方を整理できないか。
以上のために、日頃のまちづくりのつながりの中から、それにふさわしい講師として平山洋介先生をゲストスピーカーとしてお呼びしたしだいです。
といっても、ご存じのように気楽なサロンのような集まりですし、
参加予約など要りません。
どなた様もお気軽にお立ち寄りください。
みなさま。
ご承知のように、「あいりん総合センター&周辺まちづくり会議」(正式名称:あいりん地域のまちづくり検討会議)が9月22日以来、連続的に開催されています。
その動きに関連して、10月「まちづくりひろば」は10月14日(火)予定から、10月29日(水曜日)開催に変更させていただきます。
内容は、仮題「釜ヶ崎でのこのたびの住民参加型まちづくりの意義と課題を考える〜内外の事例に比較しながら〜」を考えています。
内容も含めて講師の先生と日程調整中です。
恐れ入りますが、ご理解とご協力をお願いするしだいです。
詳しいことを確定でき次第、広報いたします。
◆なお、上記、「あいりん総合センター&周辺まちづくり会議」の開催日程や会場は以下のとおりです。
傍聴可能ですので(ただし、50人以上は立ち席)、可能な方はご参加ください。
第2回目からは、傍聴席の方々向けのワークショップも実施し、より幅広い意見の集約を図る予定です。
西成区役所のホームページに掲載されています。
9月22日開催ワークショップの写真も掲載されています。
一度ご覧ください。
http://www.city.osaka.lg.jp/nishinari/page/0000283163.html
第2回 10月6日(月)19:00 〜21:15 萩之茶屋小学校講堂
第3回 10月20日(月)19:00 〜21:15 萩之茶屋小学校講堂
第4回 11月1日(土) 時間未定 萩之茶屋小学校講堂
第5回 11月17(月)19:00 〜21:15 萩之茶屋小学校講堂
第6回 12月1日(月)19:00〜21:15 萩之茶屋小学校講堂
みなさま。
混同しないでください。
これは、9月9日(本日、火曜日)の定例ひろばが終了した後の、9月19日(金曜日)に臨時に開催する別の「まちづくりひろば」のことです。
べてるの家東京オフィスにひろばご登場の依頼をしていたのですが、このたび関西方面にお見えになる機会があったため、釜ヶ崎まで足をのばしてもらうことになったしだい。
先方様もたいへんご興味があるようです。
もともとの社会福祉法人浦河べてるの家については全国的に有名で、ここでのヘタな説明は省きます。代わりに、ホームページやウィキペディアをご覧ください。
http://urakawa-bethel.or.jp/index.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B9%E3%81%A6%E3%82%8B%E3%81%AE%E5%AE%B6
今回お招きするNPO法人「べてぶくろ」は、「2010年に池袋でホームレス状態にありながら障害を抱えている人たちの生活サポートに浦河べてるの家が参加したところから始まり、現在では住宅の援助や北海道の物産を中心とした販売活動、日中活動として当事者研究などのべてるのプログラムなどを行っている」そうです。
今回は、利用者の方々、支援の方々あわせて6人のみなさんに来てもらえることになりました。
釜ヶ崎の街では同じような精神障がいを抱えたまま、でもみんなそれなりに地域や仕事仲間に溶け込んで暮らしている風景が特に珍しくありません。
釜ヶ崎はそういう、不思議な、包み込む力を持った街です。
当日はまずはこの街の良さを再確認することになるのでしょう。
と同時に、新しいまちづくりに向かって課題もたくさん見えてくるかと思います。
そして、日頃、相談窓口やサポート現場にいる方々には見逃せない、聞き逃せない企画かと思います。
「ひろば」運営者としては、こういう機会を地域の方々に提供できることに喜びを感じます。
参加予約など要りません。
どなた様もお気軽にお立ち寄りください。
(なお、この9月〜12月の定例および臨時「まちづくりひろば」の概要を、末尾に一括コピーしておきます)
<通算194回目 Since 1999>
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精神障がい等を抱えた人々の居場所や仕事づくりを、釜ヶ崎の街の良さやまちづくりの課題にからめて考えてみよう。現場の経験に学んでみよう。
〜NPO法人「べてぶくろ」(「浦河べてるの家」(北海道浦河町)の東京オフィス)をお招きして〜
ゲスト・スピーカー:NPO法人「べてぶくろ」の当事者&スタッフ
(向谷地 宣明さんが全体のリード役です)
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▼日時:9月19日(金曜日) 18:45 〜20:45
▼西成市民館 3階講堂 (西成警察署裏にある通称四角公園の西隣り)
▼主催:釜ケ崎のまち再生フォーラム
▼参加費:資料代として300〜500円程度の寄付をいただければ幸いです。
日雇い労働者・野宿生活者・生活保護やそれに準ずる方々などは不要です。
▼お問い合わせ:事務局(ありむら)まで
携帯電話090-8448-0315
e-mail:kama-yan@sun-inet.or.jp
URL : http://www.kamagasaki-forum.com
▼参加予約:不要
*この「まちづくりひろば」で採(と)り上げていただきたいテーマ、呼びたい講師その他ご提案・ご要望がありましたら、釜ケ崎のまち再生フォーラム事務局(ありむら)までお寄せください。090-8448-0315
皆様すでにご承知かと思いますが、西成特区構想に基づくエリアマネジメント協議会の5つ目のテーマ別部会である「あいりん総合センター及び周辺のまちづくりを検討する」部会(⇒役所での正式名称は単に「あいりん地域のまちづくり検討会議」になるとのことですが、ここでは扱うテーマがわかりやすいように「センター&周辺まちづくり会議」と表現しておきます)がこの9月から12月まで月2回ペースで、集中的に開催されていきます。議論の場は原則としてオープンです。メディアも毎回たくさん来ます。
「まちづくりひろば」はそれとの的確な連携、補完関係(→より議論を深めたり広げたり、ひろばで別の声を集めて、逆に「センター&周辺まちづくり会議」に反映させていく)の役割で皆様の役に立ちたいと思います。「緊急まちづくりひろば」という形も含めて、臨機応変に開催する必要性がありそうです。
また、すでにゲスト・スピーカーが決定している、みなさんにとってもたいへん興味深いと思われる企画もありますので、下記のように一括してご提示いたします。
◆
その前に、少し長くなることをご容赦いただき、あいりん地域状況の重大な局面についてどうしても、ポイントだけでも、説明させてください。
橋下徹大阪市長が8月25日の区政会議で、あいりん総合センターは「廃止ではなく、存続させる」「規模は縮小するが、機能は縮小しない」「移転の場合でもあいりん地域内」「今年度中には一定の方向性をとりまとめる」「自分の任期中に必ず道筋をつける」と強い口調で述べました。
しかし、実は最も重要なのは「地元の議論を最優先する」ときっぱり確約をした点です。
それを受けてまもなく始まる、「センター&周辺まちづくり会議」は、全町会・公的機関含む地域内諸団体・労働者支援団体の代表等がなんと30人前後(と推定)、こぞって参加する、見たことがないような風景が現出します。
110年の釜ヶ崎の歴史になかったことが起きます。筋書なきドラマが始まります。
徹底した住民参加型を貫くことで「西成から問題解決のモデルをつくり、それを全国に示していく」プロセスです。「 」内の表現は(私たちは以前から言っていましたが)、上記区政会議で大阪市長が明確に宣言したことです。
そうしたプロセスこそが大事であって、大議論の結果としての住民側案は最大限尊重され、「その議論のための素材(必要情報やたたき台等)を準備し、議論の結果に対して予算をつけていく。それが役所の仕事だ」とまで確約しました。
「西成区では今、行政手法の大転換が起きている」のです(市長に同席の鈴木亘特別顧問の言葉)
このようにすごいことになっているのです。
情報過疎の中にいる方々、あるいは地域内にいても数年前からのここに至る経過を追ってこなかった方々には「これは行政がしかけたしくみか?」と思われるかもしれません。
いいえ、全く違うのです。住民サイドからのたびたびの強い要望と懸命の努力によって、ついにここまで持ち込んだのです。慎重に「ここまでは」と言うべきでしょうが。
<コトの経過>
2008年に、町会、支援団体等がその立場や考え方の違いを超えて一つのテーブルについた「仮称萩之茶屋まちづくり拡大会議」が創設されて以来、議論や行動を懸命に積み重ねてきたのです。
たとえば、幾度もの覚せい剤撲滅キャンペーン・パレードと知事・市長への申し入れ行動。「こどもスポーツひろば」の自主開設。特区構想への9分野330項目の提案等。
直近では、萩之茶屋まちづくり合同会社ができて、不法ゴミ投棄抑止のためのあいりん地域環境整備事業で1日11人の老若の地域労働者・生活保護受給者の雇用も生まれ、ゴミを通したまちづくり政策提案も生まれてきそうです。
そうした地元での実績と準備そして強い要望があったからこそ、あいりん地域の将来の方向性を根本から決定することになる「センター&周辺まちづくり会議」には地域の町会・公的機関・労働者支援団体等がこぞって参加するかたちを組むことができるまでに至ったのです。
このように、もともとからボトムアップ型であることをご理解ください。そして、あなたも「センター&周辺まちづくり会議」(原則オープン。会場から発言できる回もあります)を注視し、傍聴し、ご意見をお寄せください。
「まちづくりひろば」は、「定例ひろば」「緊急ひろば」等も使い分けながら、これとの的確な連携、街の一人ひとりのレベルからの住民参加の促進の媒介役を果たすつもりです。
以下、参加予約など要りません。
どなた様もお気軽にお立ち寄りください。
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●<定例ひろば> 9月9日(火曜日) 18:45 〜20:45 @西成市民館
テーマ: 「1950年代釜ヶ崎でおきたこと−勤労学校と西成市民館」
〜あいりん総合センター及びその周辺一帯の諸機能再配置論議にもからめて〜
ゲスト・スピーカー:吉村智博さん(大阪市立大学特別研究員、西成アーカイブ補佐)
最近の著書:「近代大阪の部落と寄せ場〜都市の周縁社会史〜」(明石書店)
「もっと知りたい部落の歴史・近現代20講」(共著 解放出版社)
「釜ヶ崎のススメ」(共著 洛北出版社)
<概要>
(吉村さん談)
「現在の西成市民館は1972年10月に建設された建物ですが、それ以前は、アジア太平洋戦争の敗戦後に廃校となった徳風国民学校(旧勤労学校)の講堂を再利用したものでした。そこには済生会今宮診療所や託児所なども併設されていました。徳風校の講堂や1950年代の土地区画整理事業などの歴史と現在の釜ヶ崎との関係について考えていきたいと思います」
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●<臨時ひろば> 9月19日(金曜日) 18:45 〜20:45 @西成市民館
仮テーマ:精神障がい等を抱えた人々の居場所や仕事づくりを、釜ヶ崎の街の良さとからめて考える
〜あの「べてるの家」(北海道浦河町)をお招きして〜
ゲスト・スピーカー:NPO法人「べてぶくろ」の当事者&スタッフ
*全国的に有名な「ベテルの家」の東京・池袋(いけぶくろ)オフィスのこと
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●<定例ひろば> 10月14日(火曜日) 18:45 〜20:45 @西成市民館を予定
仮テーマ:西成特区構想「センター&周辺まちづくり会議」のこれまでの議論の報告・確認・補足・掘り下げ・新たな提言等の意見集約→同会議への逆提示・反映
ゲスト・スピーカー:同会議関係者
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●<定例ひろば>11月11日(火曜日)18:45 〜20:45 @西成市民館を予定
仮テーマ:釜ヶ崎の地域トータル・ケアのチカラを考える。さらにどう蓄え、どう引き出す。
〜話題のコミュニティ・ソーシャルワーカーをお招きして〜
ゲスト・スピーカー:勝部麗子さん(NHKドラマ「サイレント・プア」の主人公のモデルとされる人。
現職・豊中市社会福祉協議会事務局次長とCSWを兼務)
補足スピーカー:神田誠司さん(朝日新聞編集委員) 取材ノートから
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●<定例ひろば> 12月9日(火曜日) 18:45 〜20:45 @西成市民館を予定
仮テーマ:西成特区構想「センター&周辺まちづくり会議」のこれまでの議論の報告・確認・補足・掘り下げ・新たな提言等の意見集約→同会議への逆提示・反映
ゲスト・スピーカー:同会議関係者
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★<以上に加えて、随時、緊急ひろばも開催予定> 18:45 〜20:45が基本
「あいりん総合センター&周辺まちづくり会議」の議論の進展によっては、緊急報告、補足的議論・異論・さらに深める議論等々のための「ひろば」を随時開催します。
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▼主催:釜ケ崎のまち再生フォーラム
▼西成市民館 3階講堂 (西成警察署裏にある通称四角公園の西隣り)
大阪市立大学西成プラザで開催する場合もありますので、ご注意。
(西成区太子交差点南西角にある百円ショップ「フレッツ太子店」の中に入り、右側のドアから階段で3階へ)
▼参加費:資料代として300〜500円程度の寄付をいただければ幸いです。
日雇い労働者・野宿生活者・生活保護やそれに準ずる方々などは不要です。
▼お問い合わせ:事務局(ありむら)まで
携帯電話090-8448-0315
e-mail:kama-yan@sun-inet.or.jp
URL : http://www.kamagasaki-forum.com
▼参加予約:不要
みなさま、暑中お見舞い申し上げます。
▼「8月ひろば」は例年、定例開催日がお盆休みの真っただ中に当たることもあり(今年の第2火曜日は8月12日)、夏休みとしています。
加えて今年は、7月30日(水)に臨時まちづくりひろばも追加開催したこともありますので、休会とさせていただきます。
▼「9月ひろば」は通常どおり、第2火曜日である9月9日に西成市民館で、18:30〜21:00の時間帯で、開催します。
<通算192回目 Since 1999>
臨時のため、日時・曜日・会場にご注意。
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まちづくりで時々耳にする「ジェントリフィケーション」って何だろう?
西成や釜ヶ崎(あいりん地域)がめざす「包摂(ほうせつ)のまちづくり」との関係は?
これまでと少し異なる角度から、一人ひとりの暮らしの継続性と安定性を大切にする、丁寧なまちづくりのプロセスや中身について考える夏の夕べ
ゲスト・スピーカー:
○マシュー・マールさん
(フロリダ国際大学社会学准教授/地域比較論・日本の寄せ場研究)
短編ドキュメンタリー『Right to Wynwood』上映と、その解説及びフロリダ等の事情
○藤野一夫さん
(神戸大学大学院国際文化学研究科教授/文化政策・アートマネジメント論)
「ジェントリフィケーションと<都市への権利>ーグローカルに考える」
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▼2014年月7月30日(水曜日) 18:30〜20:45
▼大阪市立大学西成プラザ(西成区の太子交差点西南角にある百円ショップ「フレッツ太子店」の3階。
店内に入り、右側にあるドアから階段をあがる)(別名「太子福祉館」)
▼主催:釜ケ崎のまち再生フォーラム
▼参加費:資料代として300〜500円程度の寄付をいただければ幸いです。
日雇い労働者・野宿生活者・生活保護やそれに準ずる方々などは不要です。
▼お問い合わせ:事務局(ありむら)まで
携帯電話090-8448-0315
e-mail:kama-yan@sun-inet.or.jp
URL : http://www.kamagasaki-forum.com
▼参加予約:不要
■テーマ設定趣旨
2か月前にまちづくりひろばに参加した方からの持ち込み企画ですが、講師の先生方のご都合で、9月に廻せないことからこの日程となり、「臨時」としました。
○「ジェントリフィケーション」の適切な日本語訳が見つからないので(→とらえ方自体がまだいろいろあるからでしょうか)、下段にウキペディアの定義のようなものを張り付けておきます。
○当日は本題に入る時間をふだんより15分間早めて18:45より、(マール先生=愛称マットさんが持ち込み、再生フォーラムで日本語訳を入れた)短編映画を20分間上映し、マットさんに少し解説をしていただきます。フロリダの学生たちが地元のジェントリフィケーションの事例について人々に考えてもらうために自主制作したドキュメンタリーです。
マットさんは古くからこのまちづくりひろばにも出入りする、日米の寄せ場や貧困地域の研究者です。
○次に、藤野さんが研究されているジェントリフィケーションに関する考え方をレクチャーしていただきます。
もともとのご専門はドイツの思想と音楽文化論だそうで、ドイツの都市文化政策にたいへんお詳しいようですので、おもに文化芸術論を通して見えるジェントリフィケーション論のお話が多いのかなと思います。
このたびご縁があり、初めて来ていただくことになりました。
○ただし、まちづくりひろばは議論のための議論をする場ではありません。
今回外国の話や一般理論が多くなるかもしれませんが、私たちはあくまでも西成や釜ヶ崎(あいりん地域)という、ある意味世界に類例の無い、巨大な簡易宿泊所街という限定された状況の中で、問題をどうして解決していくかという実践的議論をする場です。
もともと猛烈に居住不安定な(恒常的な野宿も珍しくない)状況があり、1998年には野宿生活者数が大阪市内で8,660人を数え、このままでは誰も住み続けられないという切迫した状況の中で始まったのが今のまちづくりの流れです。
「老いても、独りでも、誰でもが住み続けられるまちづくり」という合言葉から始まったものです。
スラム・クリアランスをどう阻止するか随分論議をしたものです。なつかしいですね。
それが今、西成特区構想をも活用して力強く幅広い動きとなり、それを見て今後さまざまなかく乱要素が入り込んでくるかもしれないし、すでに入り込んでいるかもしれない(たとえば、いつのまにかあいりん地域内外のあちこちの建物や土地が中国資本に買い取られているという不透明な状況が、早いスピードで広がっています)、その状況の中にジェントリフィケーションの懸念を感じ取る人もいるでしょう。
たしかに、充分な警戒が必要です。
しかし、です。
もし1999年からの、「老いても、独りでも、誰でもが住み続けられるまちづくり」という内発的な動きがなければ、とっくにジェントリフィケーションがやってきていて、貧者が排除されてしまった街になっているでしょう。
その歴史的事実や包摂の流れの側に立って、この先も、そこに「住む」さまざまな状況の一人ひとりの暮らしをどうすれば再建し、改善し、この街を「終(つ)いの故郷」にしていけるかという立場で語り合っていただきたいと思います。傍観的な揶揄(やゆ)ではなく。
(このへんは15年間にわたり、この問題に全力を投入してきた者として、ついつい力が入ってしまいます。すみません)
とは言いながら、いつもどおりざっくばらんな場ですし、参加予約など要りません。
どなた様もお気軽にお立ち寄りください。
会場が、西成市民館ではなく、大阪市立大学西成プラザですので、それだけはお間違いがないようにお願いします。
<以下、ウィキペディアより引用>
「ジェントリフィケーション(英語: Gentrification)とは、都市において比較的貧困な層が多く住む停滞した地域(インナーシティなど都心付近の住宅地区)に、比較的豊かな人々が流入する人口移動現象。これにより、貧困地域の家賃の相場が上がり、それまで暮らしていた人々が暮らせなくなったり、それまでの地域特性が失われたりすることがある。
ジェントリフィケーションが起こるには、いくつかの要因が考えられる。国や市などによって再開発が進められ、土地の価格が上昇する場合もあれば、廃屋などが多い地域にアーティストが集まり、様々な活動がされて地域が活性化する場合などもある。
ジェントリフィケーションの結果、その地域の地価等が上昇し犯罪率が下がるなど治安が向上することもある。しかし、このために家賃や税金が上がるなどして、それまで居住していた人々が居住できなくなり従来のコミュニティが離散することがあり問題視もされている。 」
<通算191回目 Since 1999>
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【仰天企画】
“覚せい剤密売組織の元会長”が赤裸々に語るその実態、そして撲滅への独自の提言
〜『実録シャブ屋』シリーズの著者をお招きして、西成の覚せい剤対策を考える夕べ〜
ゲスト・スピーカー:木佐貫 亜城(きさぬき あき)氏
著書:『シャブ屋』 『実録シャブ屋 T〜V』
(いずれも、ぴいぷる社)
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▼2014年月7月8日(火曜日) 18:30〜20:45
▼西成市民館 3階講堂 (西成警察署裏にある通称四角公園の西隣り)
▼主催:釜ケ崎のまち再生フォーラム
▼参加費:資料代として300〜500円程度の寄付をいただければ幸いです。
日雇い労働者・野宿生活者・生活保護やそれに準ずる方々などは不要です。
▼お問い合わせ:事務局(ありむら)まで
携帯電話090-8448-0315
e-mail:kama-yan@sun-inet.or.jp
URL : http://www.kamagasaki-forum.com
▼参加予約:不要
■テーマ設定趣旨
当ひろばでは西成関連本の著者をお呼びするシリーズがあります。飛田遊郭や新世界界隈に関する本もそうでした。その一つとお考えください。
木佐貫氏の経歴を見て、誰でもが驚くと思います。
昨今、安心・安全のまちづくり機運が広がる中で、たまたま街で出会い、切実な地域課題である覚せい剤問題についてさまざまな体験的助言をできる方だと受けとめ、ゲスト・スピーカーにお呼びしました。興味本位ではありません。
ご承知のように、釜ヶ崎(あいりん地域)周辺では覚せい剤の問題が深刻です。正確には、おもに売る方の問題で、買う方は地域外から来るケースがほとんどだと言われていますが。
「どうせ密売するんなら、この街でやらせておけ」式の伝統的な泳がせ政策を根本的に転換して、この街から覚せい剤を一掃させようと、今、地域住民による大きなうねりが起きています。これに応えるかたちで、平成26年度より警察の動きもいっきに活発化しています。
しかし、大阪府・大阪市・大阪府警が発表した「あいりん地域の環境整備5か年計画」による対策(5年間で計5億円を投入)は、狭い地域に45台もの監視カメラを増設する一方、薬物依存症者等ケア対策費はわずかで(400万円)、対策強化を要望した住民側からも「陳情団はそういう対策を求めたわけではない」「監視カメラはこれまでも効果はなかった。同じカネをかけるなら、もっと別のやり方を工夫できるのではないか。住民だって協力する」という声があがっています。
そのような地域状況を踏まえて、お呼びしたしだいです。ご理解ください。
それにしても、はたしてどんなお話が飛び出しますやら。
当ひろばにとってもチャレンジになります。
なお、木佐貫氏の著書については以下のホームページでも案内されています。
http://www.amazon.co.jp/%E6%9C%A8%E4%BD%90%E8%B2%AB-%E4%BA%9C%E5%9F%8E/e/B004LA5YH4
参加予約など要りません。
どなた様もお気軽にお立ち寄りください。
手違いでアップがたいへん遅くなりましたこと、おわびします。
<通算190回目 Since 1999>
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まちづくりは、地域貢献型ハウジングで不動産屋さんとどう協働できるか。
〜地元の不動産屋さんをお招きして〜
ゲスト・スピーカー:川田洋史さん(有限会社 トラックスホーム 代表者)
織田隆之さん(釜ヶ崎のまち再生フォーラム 代表)
寺川政司さん(近畿大学建築学部准教授、CASEまちづくり研究所)
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▼2014年月6月10日(火曜日) 18:30〜20:45
▼西成市民館 3階講堂 (西成警察署裏にある通称四角公園の西隣り)
▼主催:釜ケ崎のまち再生フォーラム
▼参加費:資料代として300〜500円程度の寄付をいただければ幸いです。
日雇い労働者・野宿生活者・生活保護やそれに準ずる方々などは不要です。
▼お問い合わせ:事務局(ありむら)まで
携帯電話090-8448-0315
e-mail:kama-yan@sun-inet.or.jp
URL : http://www.kamagasaki-forum.com
▼参加予約:不要
■テーマ設定趣旨
(1)ゲストの川田さんご自身は実はバブル経済の頃、あの「地上げ」の推進役だったそうです。しかし会社が倒産し、やがてご自身もホームレス同然の困窮生活を体験し、再起された今はそのつらい経験も生かして、いつも社会貢献型を念頭に入れながら、西成区旭で不動産屋さんを営んでおられるようすです。
管理物件のうち、生活保護住宅が55軒(約480世帯)、ゲストハウスが7軒(約120世帯)あるようです。「不動産業を営む者としてできることは何か?」と自問され、一つは「老朽化した住宅の改修実践」だと考えておられます。
そして、ひろば当日は、@老朽住宅の改修事例 A管理業務を行ううえでの課題(→入居者・大家・行政・介護や支援NPO事業者、それぞれにとっての課題)を提示されます。
業界の目で生々しい状況が聞けると思います。
事前に大阪市立大学の研究者(博士後期課程)、冨永哲雄さんにパワーポイント化をしてもらっていますので、スライド等での物件解説もなされます。
(2)それを補足するかたちで、ケースワークのベテランである織田さんには生活保護受給者等の支援現場からみた、そうした居住問題がからむサポートのあり方の問題点や提言もしてもらいます。
(3)もともとハウジングが専門である寺川さんにはアカデミックな立場からの補強をお願いしています。
「貧困地域改善のまちづくりの立場からすれば、地域の中にどのようなしくみができれば、どのようなことができるか」
→たとえば、最近まちづくり合同会社ができましたが、そのようなツールを活用すると今の西成・あいりん地域でどのようなことが可能となるか。もちろん、その場合の課題はどういうものがあるかも含めて、お願いしています。
(4)そして最後にはやはり、実践的な立場から、
不動産屋さんたちを「まちの資源」とするためにも、どのようにすれば、どのような協力関係が、つくれるか(もちろん、その場合の課題も)。
それを質疑や討論で、共に考えていく場にしていきたいと思います。
このひろばは始まってもう15年になりますが、不動産屋さんのメイン・ゲストとしての登場は初めてです。
まちづくりはあらゆる方々との協働作業です。釜ヶ崎のまちづくりへの参加者層がここまで広がってきたこと(たとえゆるやかでも。いえ、この街にはゆるやかなことは重要なことです)をうれしく思います。
参加予約など要りません。
どなた様もお気軽にお立ち寄りください。
<通算189回目 Since 1999>
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釜ヶ崎に地域住民を基盤にしたまちづくり合同会社が始動!
これってどんなもので、これを活用して釜ヶ崎で何が始まるのか?できるのか?
新しい社会のしくみづくりのツールであり、あなたもここで何か事業を始めることができます。
お気軽に応援団・人材バンク登録等からでもいいですから、イッチョカミしませんか?
〜設立報告と協力&参画呼びかけの夕べ〜
ゲスト・スピーカー:寺川誠司さん(近畿大学建築学部准教授)
西口宗宏さん等(萩之茶屋地域周辺まちづくり合同会社 社員代表)
同社・あいりん地域環境整備事業担当者(松繁逸夫さんと調整中)
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▼2014年月5月13日(火曜日) 18:30〜20:45
▼西成市民館 3階講堂 (西成警察署裏にある通称四角公園の西隣り)
▼主催:釜ケ崎のまち再生フォーラム
▼参加費:資料代として300〜500円程度の寄付をいただければ幸いです。
日雇い労働者・野宿生活者・生活保護やそれに準ずる方々などは不要です。
▼お問い合わせ:事務局(ありむら)まで
携帯電話090-8448-0315
e-mail:kama-yan@sun-inet.or.jp
URL : http://www.kamagasaki-forum.com
▼参加予約:不要
■テーマ設定趣旨
○当初はいろいろな方々が心配されましたが、西成特区構想とは10年、20年先の人口激減をはじめとする不可避的な地域大変容を見越して、地域からのボトムアップ型で策定されたものです。
そして重要なことは、西成区や釜ヶ崎(あいりん地域)の歴史にもとづいた良きものは良きものとして破壊などせず、より良く引き継ぐこと、それを行政も基本的に承認した点です。それはそれで画期的なことです。
○次は、それを住民自身の手で、やはりこれもまたボトムアップ型で具体化していきたい。では、どうすればよいのか。
この課題への解答の一つとして欧米等の先進諸国で行われているのが、CDCと呼ばれたりする、「地域住民を基盤としたまちづくり合同会社」とか「まちづくり公社」とかです。
そして、その萌芽がついに釜ヶ崎でも出てきたことは、やはり画期的なことです。
それぞれが自分の得意分野(たとえば、環境・子ども・教育・アート・障がい者・高齢者・若者等々)でやりたい事業を起こし、それらが地域横断型の会社組織として(事業部制みたいに)ゆるやかに一つにまとまることで、包括的な地域貢献を続けていくことができる会社形態だと考えられます。LLCと呼ばれます。
多様性と社会的包摂(懐の深さ等)と各団体の自主性(「勝手にさせてくれ」も含めて)をとりわけ大事にするこの地域風土には合致しているのではないでしょうか。
○この会社は萩之茶屋連合町会から簡宿組合、さまざまな種類の支援団体や福祉施設等から成る仮称萩之茶屋まちづくり拡大会議に参集する有志たちの手で結成されたものです。
今回は、ここに至った文脈や会社の理念や存立基盤、めざす方向性やミッション、具体的な事業案、果てはその先の「夢」、そしてたくさんの課題!等について、学術的観点、実践的立場、実際の事業現場からの生報告等、包括的に語ってもらいます。
ただ、ぶっちゃけ話をしますと、すべてが理路整然とは逆の、「とにかく動きながら、できることから始めていこう」という、けっこう気軽なノリでスタートしています。
ですから、定例まちづくりひろばのような、公開の場で本格的に説明し、語り合う中で、アイデアも得、考え方の整理もされていく。そのような場になるものと思われます。
○なお、実は立ち上げ早々に大阪市側からの強い期待というか要望があったため、たまたま(ゴミの不法投棄抑止巡回&啓発事業等から成る)「あいりん地域環境整備事業」をこの4月から先行実施することになりました。「ほんまはゆっくり始動したかったのだが・・・」というホンネをメンバー達は正直に語っています。
この初事業が、@この分野を得意とするNPO釜ヶ崎支援機構で経験を積み重ねた方々に加わってもらい、(同社所属の一事業部として)担ってもらうことになったこと、Aかつ西成労働福祉センターの求人窓口で地域日雇い労働者を募集したり(事業A)、既存の高齢者特別清掃事業(特掃)の登録者を輪番雇用したり(事業B)するために、事情を知らない方々には混乱や誤解が生じている面があります。
しかも、新たに雇用が生まれるので早くから注目度も高く、センターでの予告ポスターを囲んで労働者たちがワイワイ話に花を咲かせています。
そうした状況へのきちんとした説明をする意味でも、このタイミングでどうしても必要と考え、設定したテーマです。
いつも言いますが、まちづくりには批判や監視も必要です。そうしたい方々も正確な情報は必要です。
それも含め、どなた様もお気軽にお立ち寄りください。
参加予約など要りません。