投票へ行こう!社会再参加キャンペーン ※終了いたしました。

◆◆統一地方選挙は全国的に低調のなか、釜ケ崎(萩之茶屋投票区)だけは投票数(+527)、投票率(+1.55%)ともに伸びる! 地域諸団体の奮闘の成果

今回の統一地方選挙で、釜ケ崎のまち再生フォーラムは「投票に行こう!社会再参加キャンペーン」実行委員会をたちあげ、投票率のアップに取り組んできました。反失連や医療連、全港湾西成分会などなど地域諸団体の賛同もえながら、2回にわたって市会・府会候補を招いての公開討論会を成功させたり、ポスター、チラシのいっせい配布などを実施してきました。
また、NPO釜ケ崎支援機構もたいへんに精力的な運動を展開しました。
ここでは、簡単な数字データ部分を紹介いたします。

          ◇

釜ケ崎地域の中心部をしめる萩之茶屋投票区では、前回(4年前)より当日有権者数が、1,015人増加。 例年、大阪市の中で西成区は投票率最下位区。今回、大阪市全体が9,7%ダウン。西成区は4,4%ダウン。大阪市では西成区は22位に浮上、最下位脱出。
萩之茶屋投票区投票数では男3,826(前回3,085)、女855(前回1,069)、計4,681(前回4,154)。
投票率では男23,78%(前回20,69%)、女44,79%(前回51,52%)、計26,01%(前回24,46%)。
大阪全体で低迷している中、投票総数は男女計で12,7%アップ、投票率も 同じく1,55%アップとなり、西成区の投票区別でも萩之茶屋区が規模でも2位に浮上。大きな票田としてのイメージ定着と、議員関係者と行政にインパクトを与えていると考えます。
これで議員さんたちは“区内の大票田で、かつ4年後はさらに投票率があがるであろう釜ケ崎”を無視できなくなったわけで、西成市民館の立て替え問題から地域福祉計画や自立支援実施計画に至るまで、議会関係者の協力をえる基盤ができたと言えそうです。

◆◆運動の趣旨や活動日程
***********「投票へ行こう!社会再参加キャンペーン」
■主催 「投票へ行こう!社会再参加キャンペーン」実行委員会
557-0002 大阪市西成区太子2-2-16 釜ケ崎eggs(釜ケ崎まちづくりNPO合同事務所)内
090-5095-2307 Fax&Tel 06-6635-2699
事務局長 青木宣雄 ( 090-3268-7645)
■協賛 釜ヶ崎のまち再生フォーラム(090-8448-0315 ありむら)、釜ヶ崎ボランティア連絡会

●よびかけ
 自立支援支援法が成立し地域福祉計画が策定される中、この4月に統一地方選挙を迎えます。
「投票へ行こう!社会再参加キャンペーン」は今まで関心のなかった人や、権利を放棄していた人、初めて権利を得た人に、投票という行動で権利の行使、主張をしてもらう啓発、推進活動です。
 釜ケ崎地域に投票権を持つ住民の存在感を示し、また、野宿から居宅に上がった人の、社会参加による、住民意識の向上や生きがい支援を目指します。
 今回の統一地方選挙での投票行動、その結果としての投票率アップは、今後の釜ケ崎のまちに多大な影響を及ぼすと考えられます。
 政治政党色のない、純粋に投票行動を啓発する活動に対して、釜ケ崎地域の各種支援関係者の皆様の、多くの賛同、協賛をお願いし、実行委員会を立ち上げた次第です。
 
●趣旨/目的
釜ケ崎に住所を持ち、投票権があるにもかかわらず、さまざまな困難で権利を行使できないでいる人々が多いのが実態です。そうした日雇い労働者、野宿生活者、とりわけ野宿から居宅にあがった高齢者・障害者(新住民)の人たちに投票という社会参加を促し、支援することによって、住民意識の向上や生きがいづくりの進展をめざします。

●推進組織
あくまでも投票行動という社会参加への<啓発と支援>なので、政治政党色なしの活動です。4月13日の統一地方選挙が終了しだい、会は解散します。

●活動内容
(1)投票案内のチラシの作成・配布
(2)公開討論会の開催と内容紹介の新聞作成・配布
(3)投票方法等情報の提供
(4)その他、関連する支援活動

●日程
2月17日  市会、府会予定候補者伝達、各党公開質問状送付
2月25日  マスコミ記者会見
2月下旬   第1次のチラシ配布
3月3日(月)公開討論会 西成市民館 14:00-16:00  50名
3月上旬   第2次のチラシ配布
3月中旬  公開討論会 萩ノ茶屋小学校講堂を模索中  14:00-16:00 200名
→この会場が確保できない場合は、3月20日(木)再び西成市民館を予定 14:00-16:00  
3月下旬  第3次のチラシ配布
4月4日(金)-12日(土) 不在者投票啓発期間
4月13日(日)       当日投票啓発

●地域のみなさまにご協力いただきたいこと
(1)この運動の趣旨をご理解いただき、建設的なご意見や催し物への参加およびカンパ等をお願いします。
(2)「投票へ行こう!」と、チラシでの賛同者になってください。
(4)実行委員になってください。


◆◆運動の進展状況(更新03年5月26日)


<ニュースレターより抜すい>


■4月13日投票の統一地方選挙へ向けて、「投票へ行こう!社会再参加キャンペーン」という運動が釜ケ崎で始まりました。実行委員会主催の公開討論会にはほとんどの大阪市議立候補予定者が出席してくれる見通しです。成功にご協力ください。

▼発足経過
釜ケ崎のまち再生フォーラムの2002年9月定例会で有志からこの運動が発案され、2003年1月定例会で推進者を募ったところ、4-5人の方が「ぜひやりたい」と手を挙げました。この人たちを出発点に、投票日に向けてどんどん輪を広げようというわけです。

 ▼ 推進組織となる「(略称)投票!キャンペーン」第1回実行委員会(設立会)が、2003年2月14日(金)午後6:30より、釜ケ崎地域にある「今池こどもの家」にて開催されました。
事務局長に釜ケ崎ボランティア連絡会共同代表の青木宣雄さんが選ばれました。そして、「こういう(勝手連的な)運動の場合、街(公園、シェルター、居宅、病院、施設、簡易宿泊所、アパート等)に住む一人ひとりが主人公であり、事務局さえあれば充分やないか」ということで、代表職は置かない組織体としました。
この会は投票日の4月13日直後には任務終了で解散することも決めました。

▼ ただちに、事務局長を含む実行委員2人が西成区から立候補予定の大阪市議候補7人、府会候補3人を直接訪問し、
1)釜ケ崎地域の実情(4年間の変貌を含む)と運動の趣旨を説明
2)2回にわたる公開討論会への出席の要請
3)<釜ケ崎(あいりん地区)への地域対策、ならびに野宿生活者対策と野宿生活者予防に関する考え>についての公開質問状の手渡し
を行ないました。各政党府本部宛てのものも提出しました。
 回答締め切りは2月24日(月)。回答を基礎に第1回目の公開討論会を3月3日(月)14:00-16:00に西成市民館(3階講堂)にて開催します。今のところ、意向不明の一党を除くほとんどの候補者が参加を示唆しており、無事に開催されれば長年社会的排除の対象となった街にとって画期的なできごとだと考えています。

▼ 公開討論会用の新会場確保の問題(せまい!小学校講堂を借りたいがことわられた→負けず、再挑戦の予定)、討論を無事に進行させる問題(泥酔者が入り込むことも含めて)など心配のタネも尽きないと言えば尽きません。
実行委員会では運動成功のために地域の人々にさまざまな協力をお願いしています。これを読んでいる方で、討論会当日は運営のお手伝いにきていただければ助かります。そのまえに、地域内の諸団体・個人のみなさま方には「賛同者(団体)リストへのお名前掲載その他のお願い」のFaxが行くかと思いますが、どうかよろしくご回答をお願いいたします。
最終盤に大きな盛り上がりをつくりだせれば幸いです

▼なお、各候補者や政党の回答等は地域内で当事者たちに配布するチラシやホームページでお知らせしていく方針です。

公開討論会を開催しました

3月3日月曜日14時から西成市民館にて85名の方の参加をいただき開催いたしました。
雨の中、また運営役員も少ない中ではありましたが、サポーティブハウススタッフの方の協力を得て、緊張感漂いながらスタートをいたしました。
会場の皆さんや、登壇者の皆さんに運営ルール(野次の禁止、 他者を誹謗中傷しないなど)をお願いして、 「自己紹介」から始まり、「釜ヶ崎(あいりん地域)対策」 「野宿対策と予防」「まちの展望」「自己アピール」と、 5人の個性、特色が十分に現れた内容になりました。
最後に会場から質問が飛び出すハプニングはありましたが、 皆さんの真摯な対応で無事終了いたしました。
この場をお借りして、参加者の皆様、登壇者の皆様に 心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
この機会を得て、一人でも多くの方が「投票へ行こう!」と 思っていただけたら幸いです。
私たちのキャンペーンは、4月の統一選挙において実際に 投票行動を起こしてもらうことが目的です。
今回の討論会の成功を機に、「投票へ行こう!」キャンペーンの 賛同者が増えることを期待しています。
皆さんのますますの、ご協力、ご支援をよろしくお願いします。
尚、次回の公開討論会を予定しています。
登壇者の方々の確認を得次第、皆様に参加の呼びかけをいたします。

3月20日 第2回公開討論会決定

場所:西成市民館
日時:3月20日 午後2時~4時

3月3日(月)に開催した第1回公開討論会は、雨にもかかわらず多くの方が参加してくださり、大成功でした。第2回は、もっと多くの方の参加が予想されます。会が円滑に進みますように、ボランティアの方々の協力が必要です。
釜ヶ崎のみなさんに投票という社会参加を促し、支援することによって、住民意識の向上や生きがいづくり、街づくりの進展をめざしましょう!!

「投票へ行こう!社会再参加キャンペーン」で、公開討論会が2回とも無事成功し、地域団体の間で賛同の輪も広がっています。

3月20日(金)午後2時から西成市民館で開催された2回目の公開討論会は、西成区から府会に立候補予定者3人に出席を要請していましたが、共産党、民主党から参加がありました。公明党は「日程的にどうしても都合がつかない」というFaxが入りましたが、「あいりん対策には全力をあげる」という主旨のメッセージも添えられていたとのことです。
当日は、1回目の参加者85人には及びませんでしたが、53人の近隣の日雇い労働者や居宅保護の方々の参加がありました。
キャンペーン実行委員会では、投票(やその方法。とりわけ、野宿中でも投票できるということ)をよびかけるチラシ15.000枚の作成といっせい配布をやりとげるための態勢づくりに移っています。手の空いている方、ぜひ手伝いに行ってください。
 また「運動の趣旨に賛同する」との声をあげてくれた地域団体は3月21日現在、以下のとおりです(労働者世界分)。これまでの歴史を考えると、この広がりはなかなかのものだと実行委員会でも感心しつつ、深く感謝しています。もう少し増えると思います。

▽反失連(釜ケ崎就労と生活保障実現をめざす連絡会)、医療連(NPO釜ケ崎医療連絡会議)、出会いの家、のぞみ作業所、NPO元気100倍ネット、こどもの里、山王こどもセンター▽全港湾建設支部西成分会、全国一般西成労働福祉センター労組、全港湾建設支部西成労働福祉センター分会

▽(以下はサポーティブハウス系) ウエルフェアマンション‘おはな、メゾンドヴュー・コスモ、アプリシエイトグループ、泉荘、昇月、ホワイトハウス (*ついで情報 「ホワイトハウス」はまもなく共同リビングを開設するなどして、「サポーティブハウス」に転進予定)


◆◆各党立候補予定者の公開質問状回答比較

各党立候補予定者の公開質問状。
公開質問状回答(116kb,pdf)

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